次に, (b) を示す. それには, R, R′ ∊ { ∩λ∊ΛPλ | Pλ∊P λ }∖{∅} を任意に取り, R∩R′≠∅ を仮定して, R=R′ を導けばよい. R, R′ ∊ { ∩λ∊ΛPλ | Pλ∊P λ }∖{∅} より, すべての λ∊Λ について ある Pλ, P′λ ∊ P λ があって R=∩λ∊ΛPλ, R′=∩λ∊ΛP′λ と書ける. ∅≠R∩R′ = (∩λ∊ΛPλ) ∩ (∩λ∊ΛP′λ) = ∩λ∊Λ (Pλ∩P′λ) より, すべての λ∊Λ について Pλ∩P′λ≠∅ である. Pλ, P′λ ∊ P λ であって P λ が分割なので, Pλ∩P′λ≠∅ より Pλ=P′λ である. よって, R= ∩λ∊ΛPλ = ∩λ∊ΛP′λ = R′ である.
次に, R を { P λ | λ∊Λ } の任意の下界とし, R∊R を任意に固定する. 各 λ∊Λ について, R ⊑P λ だから ⊑ の定義より R⊆Pλ となる Pλ∊P λ が存在する. よって,
R ⊆ ∩λ∊ΛPλ (1)である. また, R≠∅ だから ∩λ∊ΛPλ ≠ ∅ なので, ⊓λ∊ΛP λ の定義より
∩λ∊ΛPλ ∊ ⊓λ∊ΛP λ (2)である. そして (1), (2) と ⊑ の定義から R ⊑ ⊓λ∊ΛP λ である.